ワインラベル Intelligence

ワインのラベルを分析すると実に様々な情報が得られます。ユニークなラベルを中心に得られる限りの情報をご紹介するブログです。

ライオンとウサギと馬のトリオ

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最初に登場しましたのは、 FABLE(フェイブル)と言うフランスワインです。

ドメーヌはフランスプロヴァンス地方のMoncigale(モニシガール)。

 

FABLEの意味を調べると「寓話」と出てきます。

「寓話」とはなんでしょうか?

調べてみますと、

「教訓や処世訓・風刺などを、動物や他の事柄に託して語る物語」

なるほど、小さい頃耳にしたような気がします。

 

それに、上記写真の左からライオンとうさぎと馬の絵。

 

いずれも、ジャン・ド・ラ・フォンテーヌという人が書いた、イソップ物語を基にした寓話を表わしています。

この方は、「すべての道はローマに通ず」「火中の栗を拾う」といった有名な格言を残しています。

 

さて、左のle Lion & le Rat(ライオンとねずみ)

イソップ物語では、ライオンがねずみの命を助けてやった後、ライオンが捉えられそうになった時にねずみに助けられたというお話。

時には、弱者に救われる事もあるという教えです。

 

さらに、Patience et longueur de temps font puls que force ni que rage という文があります。

訳文は、「忍耐と長い時間は、力よりも怒りよりも多くのことをする」ですが、

意味がイマイチわかりにくいですね。

これは諺で、「力づくでやろうとしたり、怒ったりするよりも、辛抱強く長い時間をかけた方が、事を成し遂げることができる」という意味で、日本の諺で言えば、「短気は損気」にあてはまります。

 

真ん中のボトルは、

le lieure & le Fartue(ウサギとカメ)。

これは皆さん良くご存知のお話です。

 

Rien ne sert de courir il faut partir  à point

訳文は「走ってもむだだ、ちょうど良い時に出発する必要がある」

油断して出発のタイミングを誤ると大変なことになるという教えです。

 

右のボトルには、

le Cheval & le Loup(馬とオオカミ)とありますが、

あまりこの話、記憶がございません。

 

調べてみました。

 

『オオカミが畑を通りかかって、ムギを見つけました。

しかし、ムギではエサにならないので、そのまま通り過ぎました。

間もなく、オオカミは馬に会いました。
オオカミは、さっきの畑に馬を連れて行って、

「ほら、ぼくはこのムギを見つけたけれど、自分で食べてしまわないで、きみの為にとっておいたんだ。何しろぼくは、きみがむしゃむしゃ食べる音を聞くのが大好きだから」と、言いました。

すると馬は、

「へっへっへ。もし、ムギがオオカミのエサになるのなら、あんたが胃袋よりも耳を大事にするはずは、絶対にないだろうねえ」』

 

悪人が善人ぶっても信用されないというたとえでしょうか。

 

Chacun à son metier doit toujours s`attacherの文ですが、

訳では、「自分の仕事には常に焦点を当てる必要がある」となります。

「馬とオオカミ」の寓話とどういう繋がりがあるのかよくわからないですね。

 

最後に、このワインのグレードですが、IGPペイ・ドックとなってますので、中間あたりのグレードです。

フランス語と寓話との格闘でした。

以後はもう少し掘り下げていきたいですね。